ロンドンで見た、ヘルタースケーター
9月12日(月)東イングランド、感動のベス・チャトー・ガーデンズとハイドホールを見学したその帰りに、同じく東ロンドンにある、オリンピック・パークのメドウが見たくて、ツアー最後のコースとして、バスに寄ってもらいました。
オリンピックを記念して、ゴールドメダルにちなんだ、ゴールデン・メドウがある。でも、この荒れた草地にはゴミも目立ちました。オリンピック中は綺麗だったのでしょうか。
実際に行くなら、メドウの花がきれいな初夏に行くのがよかったのでしょうが、もしや、グラス類などは、今がきれいかも....。と、淡い期待がありました。
が、現状は.....。
以前、個人でロンドンに来たとき、実は、オリンピック会場のエリア。私が昔から、好きになれずにいた地域です。で、たったひとりで、地下鉄やタクシーを乗りついで行くには、どうも気が進まなくて、結局気にはなっていたものの、今回、初めての訪問。
バスだと、点から点へ。面倒な乗り換えや退屈な場所は歩かずに、必要な場所で、必要なものだけ見てすますことができるのではないか。と、少し甘い期待。
でも、実際は、難しかったです。まず、バスの止まれる場所がなくて。そしてバスのパーキングのオペレーターの女性の感じ悪いこと!(電話交渉で)ああ!もう、いいや!そんな感じに。
そこで、走りながら、そのエリアをぐるっと見物を。そして、オリンピックのときは、このエリア、どれほど、規制が厳しかったかをバスの運転手、ヒューさんが、力説。
そして「あれが、ヘルター・スケーター」。
岡崎京子さん原作のコミック、蜷川実花さん監督のあの映画のタイトル「ヘルター・スケーター」は、知ってましたが、そのとき、どなたかが「ヘルター・スケーターってどういう意味?」とつぶやいたのです。
私はそのとき「見た通りの滑り台」。小声でつぶやくものの、ちょっと、自信がなかった。あれ、本当にそうだったけ?
あとで辞書で、調べましたら、「ヘルタースケーター」
イギリスでは「螺旋状の滑り台」の意。要するにそういうことでしたが。
実は「狼狽」や「混乱」などを意味する言葉でもありました。
まさに、今、ロンドン・オリンピックが終わったこの街は、なんとなくスラム化して、荒れているように見えました。
そして、わたしにはこれが「混乱」の象徴のように見えたものです。リオのオリンピックも、このあと、街が混乱しなければよいですが。
でも、また、春が来たら、美しい「ゴールデン・メドウ」が見られるでしょうか。