この春中之条町「花の駅」にNew Garden
ようやく最初の姿、形が完成の見通しが見えてきた。群馬県中之条町「花の駅」の新しい庭。
いままでに、私がデザインをさせていただいた中では、ちょっとばかり(いえ、かなり)難産だった新しい庭です。
その名も、Nakanojyo Spiral あるいは、中之条うず巻花壇、あるいは、Spin bed あるいは....
すみません。
まだ正式名称を決めていません。名前も重要。悩んでいます。
ただ、それが今日、ようやく、ようやく!(まだ未完成ですが)
その片鱗をみることができたので、ご紹介したいと思います。いままで暗礁に乗り上げ続けだったので。
庭のデザイン。草花のセレクトの前に、構造に伴う土木作業の難題を乗り越えること。
測量から始まって、私の能力の限界を完全に超えますので、
「アイデアを出すのはいいけど、実現までの道のりをどう乗り越えていくんだ!?」
と、問われると答えに窮すること満載。
若かりし頃には建築家になりたい夢もあったけれども、建築家の父から反対された、その最大の理由を、この土木関係の複雑な縛りに直面する都度、噛み締める。苦手。
幸いにも強度のほか、経済の面からも含め、関係者御一同に、実施図面までの大変な仕事をフォローしていただいたおかげで。ここまでくることができたわけなのですが。
これは、私が描いた最初の図面。ideaであり、モジュール図面であり、でも、これだけじゃ実物は完成しない。
これを描いたのが、去年の7月。私は図面作成のCADを持っていないので、普段洋服のデザインをするときに使うパソコンソフトのIllustratorで。
そのソフトの扱いさえも、四苦八苦!烏口でドラフターで、手描き図面の世代なので、ここまでくるだけでも、大変でしたが。
今日の現場は、福寿草が咲いて、本当に癒される世界。
おお!美味しそうなフキノトウ。と言ったら怒られるでしょうか。
今日は中之条町「花の駅 美野原」では、お雛様展示も花盛り。たくさんの提供された見事なお雛様が大集合。
私のデザインするスパイラル花壇を囲むように広がるのは、菜の花。
去年の秋はこんな感じでした。ここからは、「群馬花の会」の福田会長が菜の花を撒いてくださり
ここまで。来ることができました。多くのみなさんのおかげです。
このドローイングは、私の夫、吉谷博光が手描きしたもの。彼が全体の構造、ほかにも広がる庭の全体デザインとディレクションをしています。総合プロデューサーは塚本こなみ先生。
左にローズガーデンが見えますが
こちらがそのバラ園。右が博光で、ストラクチャーのデザインを。左は、河合伸志さん。バラ園の植物セレクトと植栽デザインを担当。
河合さんの作るバラ園。今、日本でもっとも美しいと思います。バラだけでなく宿根草もたくさん入って本当にすてき。
無理を言ってお願いしました。
さてさて、最終的な完成は来年の7月を目指していますが、今年の4月中旬すぎには、基本の形が完成します。