19年ぶりのチェルシーフラワーショウ
まさに、19年ぶりのチェルシーフラワーショウ。一言で言えば、さすが世界一の園芸王国のガーデンショウ。見応えたっぷりで、全体レベルの高さを堪能しました。誰だって、行ったことがない方には是非!とお勧めします!行かなきゃ!
(写真はアルチザンガーデンにて。20年前と変わらぬ世界観ですが、こういうのを見ると、なぜかホッとします)
ポジティブな意見としては、とにかく、植物が素晴らしい!!!
一生に一回は見て置きたい世界最上最大の フラワーショウ。
今までにあったものの再登場は全て素晴らしい!.....でも。(さてここからは、単なる個人の感想故に勝手な思うままをお許しください。また、庭のタイトルや詳しいことなどは、RHS のサイトをご参照ください)
ネガティブな意見としては、毎年新たな提案を要求されるショウガーデンは、う〜ん......。会場に入って最初に目に入る庭。色出し?イギリスにはもっと素晴らしいペイント色があるのに。中国の植物とのマッチングの意味はわかるのですが。もっと洗練が欲しい。
ベストオブザショウ。設計は面白いけれども、石の置き方が石が微妙にあちこち向いて、下手くそな置き方に見えて仕方なくグダグダ感があったので、なんだかなぁ。
でも、庭の傾向がこうなっているその、象徴でもありますね。チャールズ皇太子ならなんとおっしゃるでしょうか。
以前は24あった大型ショウガーデンの数も半分以下だ。
色々な環境への配慮や社会的テーマがあったとしても。飛び抜けたものは感じなかった。
こんな説明的な背景を見せられても。
だって.....↑どこかで見たものをそのままちょいと、思いつきそうなデザインばっかり。
メキシコデザイン。好きですけど、何十年も前からあったよね。この感じ。
いやもう!予算のたっぷりかかった内容は安っぽくなくて、素晴らしいのですが。造形にシャープさがない。そのタイルの色は違う。とか、えーそれでいいんですか?と思わず口走ってしまったのは、植栽の、ぞんざいさ。かなりブツクサ言っていた吉谷家。
BBC のカメラクルーの視線がさすがでした。毎夜、ゴールデンタイムに放送される番組では美しく見えた。
でも行って全部植え直したいようなのもあった。ここのデザインは見せ方として最悪。すごい行列を作らせておいて、この眺め(そういう写真は撮ってないのですが)。
ザツな植え方か、ぎゅうぎゅうの詰め込みすぎも目立った。モジュールやディテールの処理が甘かったり、 センス的にも一流感のない作品が気になった。一緒に行った夫も、「学生のデザインみたいな未消化が目立つ」と辛口。私も同感。
でも、変わらぬ昔からあるもの。層の厚さ。そういうものがハイレベル。温室メーカーの展示とか。ALITEX 社の温室は夢だったけど。生きている間に手に入れるかどうか?
(ちょっと好きだった一部の景色、出展者展示)
昔の写真を今見ても美しいクリエティビティとセンス抜群だったアラベラルノックスボイドやクリストファー・ブラッドレィホール、ダン・ピアソンはすでに大御所だが、やはり、ここは若者がチャレンジする登竜門のような場所なのか。だとしたら暖かい眼差しで見るべきか。ま、個人の意見なのでお許しください。
可愛かった動物のニセモノトピアリー。けれど、こういうものがフェイクで良いというご時世を強く感じます。温暖化の影響や手間のかからない庭のあり方か。
そんなことを言っていますが、それは、25年前に見た文句なしの感動とは、自分も状況が違うからで、世界で最高に素晴らしいフラワーショウには間違いなしなのであります。
そして!素晴らしいのは花!そして、昔からずっと出店しているナーサリーなどの出店者の展示は安心の、変わらない美しさは期待通り。全部で500枚ほど撮った写真はまだ整理できないでいます。
ああしかし、もう、ウイッチフォードポタリーは出てないし、ジェッカさんの展示もないのね。
でも、素晴らしい造形!
サルビア・カラドンナ。スパイキープランツの人気は相変わらず。
そして、朝八時に入場(朝は空いていて、空気も新鮮、光は美しい。涼しくて、とても見やすい!11時頃からは暑くて人混みで参る)以前だったら日暮れまでいたんですが。午後3時でギブアップ(人混みが嫌いで耐えられず)会場をあとに...。
デイルズフォードのレストランに直行。食事をして、ピムリコエリアのフラワーディスプレィを楽しんだ後、
ハイドパークコーナーのバラ園が満開なのに、驚愕して、夕食の支度をマークス&スペンサーが買い出し、もう両手がちぎれるかと思う荷物を抱えてリッツホテル裏のアパートメントに帰宅。
それから、あれ?来てるのに連絡くれないの?と、思っているはずのイギリスの友人や日本から来ている多くの知人の皆様へ。
ここへ来るまでの数ヶ月、ずっとスケジュールに縛られていたので、今回は、まるきり自由に過ごしたかった。誰かと逢うためのアポイントをいろいろ決めるのがしんどかったの。会おうと言ってくれていたのに、連絡しなかったり、約束できなかったりして、御免なさい。なのでいつもならがっちり予約をしておくレストランさえ一切予約しなかった今回の旅でした。
下手くそな英語で書くけれど、
To everybody of my British friends and from Japan.
I was tied by several months until I come here to a schedule all the while, so I'd like to spend freely is this time , I was melancholy like feeling to decide the appointment to meet in plenty, so I didn't make a contact to you , and I can't be promised, ....I'm so sorry.
そして!私の個人的な感想よりも、しっかりとしたリポートをしているイギリス在住の白井法子さんの園芸ガイドのサイトのチェルシーリポートをぜひ。http://engei.com/gardening/uk-gardening-report/1132/