30年ぶりのフィンランド
30年ぶりなどというと、もう、初めて来た感覚に近い。広大なヘルシンキの空港では若干迷いつつ、バゲージピックアップにビーバーや自生の固有植物らしきものがディスプレイされていることに喜んだりして。
おお〜〜〜北欧の光。これが見たくてやって来たのよ。しかし、まあ、ロンドンから来ると、人口密度や車の少なさ。これにも、嬉しくなる。
街の中心までは、タクシーで30分。5〜60ユーロほど。まだチューリップが今が最高とばかりに咲いていて、北海道と近いかそれより寒いか。
この背景に見えているのが今回のホテル。ホテル選びは常に超慎重だけれども、慣れない場所で泊まるときは、最もメジャーな街の中心を選ぶのが確実。
と、第二候補だったデザインホテルを我慢して、普通のホテルへ。
基本的に居心地よいのですが、まあ!この光の強さ!7時を過ぎても真昼間ですね。
食事に出かけて戻ってくると、10時。今まではアパートメントにいたので、ナイトメーキングがしてあって新鮮。それでも、こんなに明るいので、本当に白夜なんだなと。
おお、バスタブには、アヒルが待機。左には大型シャワールームもあり。これから2泊ですが、長い旅の疲れが取れそう。(朝7時すぎにロンドンのホテルを出てから、時差もあり、このホテルに着いたのは夕方6時すぎ)
おお〜〜〜!北欧の光!空港に着いた時からそれに感動してました。
早速散歩開始。6時を回っているので、お店はほぼ閉店ですが。
あ!一件だけ開いていた。インテリアショップ。ホテルでヘルシンキ・デザインマップをもらってそれに従ってデザインショップやギャラリーをめぐる。
色調がとても淡くてこれも、スカンジナビア〜〜〜!と叫びながら。
どこでもチューリップ。色彩がクリア〜〜〜!
時々、ゴゴゴゴゴ。と、トラム。これもまた異国情緒。
花屋さん。ヨーローッパじゅうこんな感じですね。とにかくセンスが一定のレベルにある。
そして、ジャジャーン。もう一つの目的がこれでした。
スカジナビアン・モダーン。
1956年生まれの、私の子供の頃のモダンデザインといえば、スカンジナビアン。今だとミッドセンチュリーの家具などにそれを見出すことができますが。ミッドセンチュリー建築家だった私の父が愛した照明や、テキスタイル、家具たちがここに脈々と息つく。私にとって、スカンジナビアは、デザインの原点であり、実はプライバシーに近い秘密の扉。普段はイギリスやフランスがデザインのソースになっていますが、本当は、ここが幼少期の私に大きなインスピレーションを与えてくれていた原点なのでありました。だからおいそれと手を出さないでいた。でも、ああーー!子供時代にうちにあったぞ!と叫んでしまった照明器具や椅子がそこかしこに。ワクワクします。
それは本日これより、総ざらいをしに、行って参りますー。