星の王子さまミュージアム、6月の庭。
星の王子さまミュージアム、6月の庭。一昨日に大雨、ほぼ嵐。多くの、背ぇ高スパイクプランツが倒れてしまっていましたが、ベロニカストラム・シビリカムは、モノともせず、すっくと立ち上がり。
4年ほど前に植えたこのベロニカストラム。眺めのソリッドな引き締め役でもあり。
ここ数回に渡った講演会では、イングリッシュ・ガーデンの眺めを作るうえで、欠かせないフォルムのことをお話ししました。これが、そのスパイクプランツの代表のようなベロニカ・ストラム。
他に元気なのが、バーバスカム・ウエディングキャンドル 。
ただし、一株だけを植えるのでは、絵になりにくいので、最低でも3株を。ひとグループに。
そのうち、大株になれば、もっとみごとなマッスプランティングに。
それと、サルビア・ネモローサ。
白くチラチラと咲くのは、ペンステモン’ハスカーレッド’。丈夫です。
さて。
うわー。これは....。
個人的に真っ赤なバラが、苦手なのですが、星の王子さま作者のサン=テグジュペリが好きだったという赤いバラ。これをメインに。とは、庭のテーマの軸。
そして、高品質の肥料の効き目にて。考える以上に、日々、年ごとに、強く、満開に。
最初の数年は寂しいとか言われていましたが、今は...。
来年からはもう少し抑制の効いた肥料計画を熟考したいと思う次第。しかし、多くの観光客のみなさまには人気を博す。そして、観光庭園では、抑えた色調のバラであったりした場合、物足りないと言われてしまうこと多々。日本で18年間、観光の庭に関わってきて、このハードルがなかなか。
でも、意図的に、リナリアなどのスパイク状の花。特に白い宿根草を入れていく。とは毎年考えていながら....。
このあとここにちらと見えているタリクトゥルムの白花が咲きます。
いずれにしても、コントラストで。
真っ赤でインパクトのあるガーデンルームに対し、
柔らかな色調のガーデンルーム。こっちでホッとするか。
こちらでカッカとするか。
見比べていますと、こっちで写真を撮る方々のほうが圧倒的に多いという....。
自分のテイストとは違うところで、より一層の完成度は目指す。しかし。完成は永遠になく。試行錯誤は永遠に続きそうです。生きていく植物の舞台。庭は永遠に未完成。