最低限の手間で花を楽しめる庭を目指して
年々厳しさを増す、夏の暑さに対処する庭づくり。もちろん、理想は、無肥料、無冠水、無農薬。除草も少なくてすむ庭に。
鑑賞をして楽しむ。
気の向いた時に、花殻を積むていど。
植えっぱなし放置。のような花の庭が理想ですが...。
アキレア、絶対にまっすぐ育つへレニウム、あとはグラスたち。
毎年でてくるが、地味な時期もあっていい。
なので、今回のイギリスの「新・宿根草主義」の庭の視察は大変勉強になりました。
もちろん、日本はイギリスとは気候が違うけれども、ヒントはいっぱい。
中之条町で、今私が作っている庭の最終完成形は、来年の7月21日からで、全国花のまちづくり中之条町大会で、お広めの予定です。この庭に住んで、毎日チェックできる訳ではなく、3ヶ月に一度程度しか行けないのだから、まったく細かいことは不可能。できない。それゆえに。
存続可能で今後のメンテナンスも含め、夏に毎日水をやらなくても良い庭の植栽提案 をして行きたいのですが、パッと見た目の「派手さがないと、誰も興味を持たない」わかりやすいインパクトが必要だ。
といった観光地ならではの大衆的な見栄えの問題との間でいつも、悩んでいます。
ましてや、公開イベントは真夏。7月21日となると、雑草も旺盛な季節。
そこが大問題。春の開催なら苦労は少ないのですが。
手間がかかってもいいから、華やかにしてほしい。
というリクエストがあれば、それに答えていくべきですし、予算はいつだって抑えるべき。
なので、存続可能な提案でいながら、華やかにしていくことを目的に.....。
本当にこれは、なかなか難しい課題です。 上の写真は6月。
そして昨日、7月23日は
こんな感じで、サンギソルバも茶色になっていましたが、これはこれで美しい。
という見方が許されないのが悩みどころ。
スティパ エンジェルヘアーも育ちすぎたということもあり、まるでウケテいないので、には、半分ほど減らす計画。どこかに移送したいですが。
5月上旬からずっと咲いているのは、テイオウカイザイク。この株、たった9センチポットに入っていた一株でした。5月に私の駒場の庭で余った苗を試しに一株植えたら!
一輪の花が長いのでうまく行けばいい感じですが、倒れがちなのがウィークポイント。これも思いっきり倒れてる。
アキレアも好きな宿根草ですが、倒れない育ち方をすれば◎。
肥料や太陽や風通しなどの関係で倒れると、あとが面倒。いずれにしても、このようにシックな色調の花は、庭が大きくなるほど、影が薄くなり、評判がいまひとつ。
相変わらず、自分が好きな植物と、一般的に評判の高い植物が、なかなか一致しないのであります。
スパイラルの花壇は、外側ほど発色の強い花を植える計画です。
ポーチュラカは、夏の安心花。
ただし花色ミックス苗の入荷だと、咲くまで色がわからず。植え付けどきには「微妙だ」とか言いながら植えたけれども、色彩計画が、できなかった。来年は色指定生産をリクエストしたい。
ポーチュラカに負けずにガンバッているのが、エリゲロン
将来的には、石垣の間から花が咲く用にと準備。
さて、その同じ来年に、同時開催になるのが、同じく中之条の「花楽の里」。(写真上)
ここは、野生的でいて、かなりの新・宿根草主義的な植物本来のエネルギーが素晴らしく生かされている宿根草の庭。すてきです。
自然主義的というのがぴったりで。バーベイン、クマツヅラ。可憐で美しい。
(こちらのブログにも、そんな庭づくりを随分前から進めてきた方々のコメントを頂いています。ありがとうございました。ブログを拝見しました。すてきです。)
毎年、再生する宿根草たちのパラダイスといえる。
あらー。ストケシアも今頃咲くのね。(7月24日撮影)うまくカットバックすると繰りかえし咲くけれども東京では7月はどうも咲かない。
フィリペンデュラですね。すてき。
定番のクロコスミア’ルシファー’。とても背が高いので、ベロニカストラムと同じ高さ。
背景に、フィリペンデュラが見えているので...。
ほとんど、先日ご紹介したピーターシャムと同じ構成。
このボーダーもクロコスミアが植わっていました。写真では見えていませんが。
のびのびと育つ花たち。北海道だけでなく、群馬県にもこんな感じの庭があって嬉しいです。きっと、もっとあっちこっちにあるのだろうなあ。ちなみに、この場所、きのう訪ねた時は、26度くらいでした。やっぱり涼しい。それが見ているこちらもいい気持ちになれる要因。
歩くのも辛い暑さだと、やはり
厳しいですね。