長雨対策の庭づくり
10月19,20,21日は群馬県中之条町「花の駅」で秋植えの宿根草の植え付けでした。
夏の一年草を抜き、育ちすぎた宿根草のバランスを修正して。
しかし、超大型の台風が猛烈な勢力を伴って近づいていると、天気予報。ずっと雨が降ると、農作物、草花。色々と問題がでます。
私たちの仕事は常に天気予報とにらめっこですが、それぞれのスケジュールや、さまざまな状況のなかで、ほかの日程に変えられないことがあり。雨合羽や手袋をとっかえひっかえしながら作業をしました。
大雨にならないでーと。天に願うばかり。幸い、作業はシトシト雨のなかで続けることができました。
写真は、スパイラル・ガーデンの中心の部分に植えたユーフォルビア ミルシニテス。
植え付けどきに、かなり十分な量の、有機元肥 を株下(根の生える方向にむけてあらかじめ元肥を混ぜておく)に入れておいたので、見事な育ち方。端の部分を立派にするため、角の部分にはほかより肥料を多めに入れます。ミルシニテスは、案外肥料好きですね。でも、実に肥料の要らない品種と、要る品種あり。肥料好きな品種なら良い姿に育ちますが、要らない品種は、必ず問題が出る。
たとえば、スティパは肥料要らない。そばに植わって大きくなりすぎてしまったので、こちらは、株を割って5分の1ほどに小さく修正。
ミルシニテスは、乾燥と耐寒性に強く、この、寒冷地で、冬の乾燥が心配なレイズドベッドの植栽の欠かせないキャスト。それでも、スティパにはこの夏、雨が多すぎたようです。イギリスみたいには、育たないですね。
たった2株が 、やはりかなり大きくなっていた フォプシス スティローサ。
こちらも耐寒性にすぐれ、手鞠のような形の花がかわいい宿根草。今は、枝葉を伸ばすだけ伸ばしていますが、春にがっつりと切り戻します。
手前の、クランベコーディフォリア。モンシロチョウたちの最高の食堂になってしまいどうしようかと悩みましたが、来年の開花を見るまで様子見を。
零れ種でやたらに増えたシノグロッサムの返り咲き。シノグロッサムやエリゲロンがこの石垣の隙間から花咲くことを期待して、植えてあります。
雨が多く、調子を崩す人も植物も。しかし、このようにレイズドベッドで高床式の花壇は、雨が多くても水溜りができにくく、通気も良いので湿気を嫌う植物を育てやすくなります。
こちらは、別の箇所の花壇に増えているムシトリナデシコ。初夏から秋までずーっと花がしてかわいいですが、コントロールも必要ですね。
100平米にわたるスパイラルフィールドを来年全面的に飾るのは、アゲラタムと決定。
紆余曲折したのですが、最初に安全パイと考えていた品種に決まりました。ほっとしています。
来年の7月の満開を目指して、来春からは毎月通う予定です。
また、雨のなか、ガーデニングアカデミーにご来場くださいましたみなさま。誠にありがとうございました!