鳥取にて、箱根にて、雨降りでも...
鳥取県 倉吉にて「花のまつり2017」にて、講演をさせていただきました。お天気のよくないなか、ご参加くださったみなさま。こころから持てなして下さった鳥取県のみなさま。
誠にありがとうございました。昨晩帰宅。他の仕事の峠も険しくて、なかなかブログが書けませんでした。チェックしていただくのに、更新されていないと心配してくださったり、つまんない思いをされていたらゴメンナサイ。(写真は鳥取県産のシェードピンクのトルコキキョウ。なんともすてきなニュアンスのある花姿でした)
講演の演題は、「続けていきたい楽花作り」気候変動の影響や、自分自身の加齢も鑑みて楽しむ、ハードルの低いガーデニング、楽に、モチベーションを上げながら、花を楽しむお話と、最新の英国ガーデン事情も交えて。特にこれからのシーズンは、やはり、パンジー、ビオラが主人公ですね!
コンテストで最も大きな賞をとっていた、中輪パンジー キューティ・アプリコット。最近は、同じ色のパンジーが揃って並ぶよりも、このように色の階調が楽しめるパンジーに魅力を感じます。
偶然なのですが、私が実演で作った寄せ植えも、鳥取県産のシェードピンクのパンジーとアリッサムで。
脇役にカルーナとヒューケラ、アイビー。
仕込んだ球根は、八重咲きのアクロポリスと一重の白花スイセン。葉の出る向きを揃えて植えました。
春先に、ツンツンの芽が出てくるのが楽しみです。
「花のまつり2017」では、花き品評会と、鳥取県フラワーデザイン協議会のコンテストがあり、私も審査員をさせていただきました。吉谷賞に選ばせていただいたのは、小輪パンジー プティシャトン。温かみのある色揃えに惹かれました。一つの花壇に同じ色だけを植えるのもいいけれど、このひとケースの彩りで植えたら冬の街に温かみを与えそう。下の写真のフリルパンジー。花殻が目立たないので、花殻摘みが間に合わないときに助かる花姿です。とっとり花回廊賞を受賞。すてきなシェードカラーです。
さて、鳥取に向かう前に箱根星の王子さまミュージアムで三日間。この秋、箱根仙石原の星の王子さまミュージアムでは、冬の花の植え替えでしたが、屋外の庭以外で「屋内の花園」の企画させていただきました。
10月からは、気温が劇的に下がり、悪天候も続き、庭はみるべき景色を、みるみる失ってしまいました。星の王子さまミュージアムはもちろん、サン=テグジュペリのテーマ館、庭ではなく、建物のなかの設備がメインですが、花が美しく咲かないと、庭は文字通り、華を失って。はあ、一体どうしたら良いのでしょうかと、おたおたする間もなく、先月植えたばかりのダリアを抜いてパンジーなど冬の花に急いで植え替えました。雨がすごくて、みんなが苦労して植え終えた後の写真が撮れませんでした。(ダリアはまだ暖かい日もあると期待できる東京の庭に植え替えを)とにかく、雨が恨めしいです。
秋雨前線や台風を見越したわけではありませんでしたが、ミュージアムの敷地内にあるチャペルのなかに、初夏のバラ園の写真をベースにしたフォトスポットを作ったのが少し幸いしました。雨でも華やかな写真が撮れるからです。
また、提案として、装置に「美人ライト」を仕込みました。テレビ局の大道具さんに協力いただき、顔のシミやシワやクマなどが目立たなくなるリフレクションライトを仕込んだのです。というわけで、睡眠不足のクマ顔もごまかせる感じでバラに囲まれた景色を作りました。9月に三日間をかけて(造花ですが)ほぼひとりで一輪一輪を一輪一輪位置確認しながら作った(主観的な調和が優先されるので、他者が挿すとバランスが取りにくい)しかし、よくもまあ、いっぱい挿したものだなと。
雨の日にも活躍する花舞台。観光地の設備として、雨や台風の支配の下でも、助かった気がします。このフラワーチャペルは先月末に完成し、10月いっぱいの予定でしたが、好評につき、期間延長。
今回の手入れでは、冬の雰囲気に変更。よく見ると霜をまとって輝くバラや、バラのアーチにはツララがキラキラ輝くように飾りました。
実際の草花の植え付けもそうですが、ランダムなトライアングルの連続になるよう(逆をいうと四角になったり一定の直線にならないように)バランスをとりながら植え込むには、写真を撮るなどして、客観的に確認すると全体バランスの均衡がとりやすくなります。
さて、また、台風がきました。各地に被害をもたらす台風。どうか最小限で済みますように。そして、この後は良いお天気なガーデニング日和が続きますように。来週は、自分の庭や駒場の庭を秋冬支度の予定です!そして、もう!11月ですね。焦ります。