美を愛でる仕事、ガーデニング
美を愛でる喜びから、夢中になったガーデニング。のめり込んで四半世紀がたちます。
(今美しく咲いているホットココア、非常に丈夫な品種です。昨日撮影)
でも、ガーデニングに熱中し始めた時は、35歳。体力みなぎって人生も永遠に続くような気がしていました。当時はイギリス在住中、彼の国の永住権も取って一時は、一生住むつもりも...。
でも、そんな私も、今年61になるので、体力のことが、気になりながらのガーデニングです。
高いところで3~4m以上もある場所で咲くバラの剪定は結構危ない。脚立から落ちた熟年ガーデナーの話はよく聞きます。
自分の目の高さで咲く花は手もいれやすいので、愛でやすくもあり。
自分の体力を上回る植物を育てるのは、考えないと。と、ここ数年思ってきましたが、植物の数もそうで。
今まで18年間も続いた国バラのために、自分でもずいぶんいろいろ育てて、それが貯まって(?)きてしまったりして。それも、私の出番は去年で終了して、ほっとしているのは事実です。生き物と向き合うフラワーショウ。なかなかの体力気力で勝負でしたね。
絵だけ描いて、絵の具の材料みたいに用意して、組み合わせて、終わったら解体して処分(そのどれも、激しくタフな仕事ですが)だけでは、断じてないので、その後もいかに、活かす、生かしていくか。大きな課題のあった大変なイベントでした。経済的にも超厳しかった。
最後の数年はグリーンギャラリーさんのサポートで、同じ地元ということもあって大分肩の荷がおりましたが。
さて、自宅へ戻りまして。秋、ここ数日お天気も続いて撮影日和でした。
庭は秋仕事に追われています。
秋は、春のための準備の時。バラを植えた花壇の周辺を耕し。
やってますか?
これを年に一度は必ず。掘ってみると、でてくる黄金虫の幼虫や地下茎で伸びてくる侵略的な植物。写真はすべて取り除いた後ですが、特に我が家はドクダミとヤブガラシとカミヤツデに悩まされています。とにかく今の時期に抜けるだけ抜いて。その上で、なるべく元肥を株の下へ届ける。根っこは肥料を求めて伸びてくる。
球根を植える場所も同様。球根を植える場所だけでなく、その周辺を一旦掘り返してみて。
植木鉢の株も、できれば中耕を。植木鉢も雑草やネキリムシ、コガネムシの幼虫などの住処になっていることありますね。とにかくそれを減らすべく、そこで冬越しさせないように!見た目が良くないので写真は撮っていませんが。(写真はバラ・ピンクカクテル、昔からあるカクテルは、色があまり好きではなかったのですが、このピンクなら、トゲもなく丈夫でよく咲いていいかもと庭に色のある様子を優先して選んだのですが)
(モリスは優れたガーデナーは野鳥に思いをよせる。と言ってましたが、その野鳥がコガネムシを狙うトレリス柄の壁紙)
それから、株を手で押さえてグラグラと触ってみる。今年は雨が多かったので、植木鉢で根腐れをする植物も少なくなかったですね。5年以上も植えっぱなしだった灌木の団粒構造がこわれていて根詰まりと土詰まり。一旦全部出して土を取り替えました。
それらの作業の一部始終は泥だらけで古いバラの株元もあまり美しいくはないのですが、美しさを創り出すため、コツコツと。それには体力と気力と時間が必要。なのでヘトヘトになってそれをひとりで続けていると四半世紀を振り返りつつ、時間や体力を使わなくても美しく育つ植物を厳選していく必要も感じています。庭も室内も、引き算、60歳からの大課題ですねぇ。