寄せ植え
May 01, 2011

いつもみなさまの、嬉しいコメントありがとうございます。忙しくても拝見するのを楽しみにしています。仕事先の移動中によく、i-phone で見ています。連休まえは一日あたり1700アクセス以上もいただいていたのに、更新できなくて心苦しい日々が続いていたので、連休中に書きだめします。このあとすぐ、国際バラとガーデニングショウなので。終わる18日ころまでは、まともなヒトじゃなくなる。
March 06, 2011

ここで、拙著の一部を。
「私を含め、植物マニアは多くの場合「最初に欲しい植物ありき、次にコンテナ、最後に適当に空いた場所に置く」といった順番になりがち。しかし、正解はまったくその逆です。まずはコンテナを置く場所ありき。そこに似合う色や形、

こうした項目から始まって、寄せ植えを作るだけでなく、その飾り方のノウハウにも迫った拙著は、実用に徹しましたが、いままでの寄せ植えの本にはなかったアプローチだと思います。そして、寄せ植えと植物の説明キャプションを除くと、全項目が私自身の書きおろし(編集者さんやライターさんの助けなしに、自分で項目を決め、この本のために、年末ずっと書いていたのがこれでした)この、寄せ植えへの熱い思いがひとりでも多くのみなさまに伝わりますよう。9日まで、しばしお待ち下されたら嬉しいです。
February 20, 2011
先日の 2月の庭仕事では、とてもたくさんのメッセージ、ご意見を賜りありがとうございました。メッセージのお返事と他の方が読んでも、参考になるかなと思って「クリスマスローズの寄せ植え」のことを書きたいと思います。(*ところで、私はヘレボラスと表記します。オリエンタリスはニゲラのようにクリスマスの時期の花じゃないし、どうもこの名前が私には感覚的にしっくりこないので....イラストは昔イギリスで描いたもの。当時八重は存在しなかった)
コンテナガーデニングの師、デヴィッド・ジョイス氏にインタビューをした時、およそどんな植物でもコンテナのアレンジは楽しめるけれど「寄せ植えに出来ない植物が一つだけあるとしたら、それは、ヘレボラスの仲間たち」
師のひとことが、あれから15年以上が経っても、私の心のなかにガッツリと居座っています。 当時、すでにヘレボの専門園、ワッシュフィールドナーサリーまで車を走らせ、この、特別な植物についての情熱は高まるばかりでした。「根を切られたり、いじられるのを嫌うから」それを聞いた私は、本当に地植え以外考えられないとさえ思っていました。その後、コンテナでも、私はヘレボラスは、単植が一番だと思ってきたし、何も寄せ植えしなくたって、ずっと美しい。と、本心ではずっと思ってきました。しかもヘレボは、花色がくすみ色合難しい。(写真は、カスタードイエローと黒系ヘレボの組み合わせ。ぎっしりと入っているように見えますが、ラナンキュラスの葉が張っているので、そのように見えるだけ。実はゆったり入っています。)
でも、仕事では、さまざまな注文が来ます。自分から寄せ植えを作りたいと思わなくても、仕事が来たらどう乗り越えるか。そこで、出した一つの答えが、根を痛めないように植え付け花後、すぐ解体。あるいは、儚い一年草と組み合わせ3年ほどはそのまま植え付け。その場合は、早春に寄せ植えして、夏が過ぎた頃には消えてしまう植物と組む。あるいは、旺盛に根を張らない植物。あるいは、グラウンドカバー的な植物なら大丈夫というように自分のなかで方法を決めてみました。でも!ヘレボは今の時期に買うでしょう。 花の上がっていない種類を買うのはスリリング過ぎる。そうすると、激しく根が張っている場合が多いです。ビニール鉢なら簡単にカットできます。さて、いただいたメッセージをご紹介。 ちゃみさんより。「たたくと抜けます」これ、園芸番組でも良く言われますよね。でも!抜けません!私もクリスマスローズで初めてテラコッタを割りました。くびれのない普通の鉢でしたが、びくともしませんでした。。割って株を出したときはすっきりしました(笑)割れたテラコッタは砕いてレンガの隙間に敷きました。ブルーの寄せ植え、素敵ですネ。クリスマスローズは根っこが不安で寄せ植えに出来ません〜。でも見せていただくのは大好きです。^^ラナン、お高いですね(@@)
そうなんです。私も自腹で買ったヘレボは、寄せ植えしません(笑)。
CIAO MAMAさんより。私は鉢から植物を抜く時は、パン切りナイフのような長いナイフを鉢と土の間に入れ一周させます。スポッと抜けますよ。
私もケーキ用のナイフ(写真一番上)などを使ってコンテナの根を外すことがあります。ケーキ用ナイフがあるといいな。と、思った場面が多々あり、これは何年か前に100円ショップで見つけました。ーが、これは、ヘレボラスには危険すぎます。根を切ってしまうことがあるから。切れた根や折れた根は、底が傷口。少しでも切り傷を作らないように、やはり鉢を割るのが一番です。それぞれの植物によって、鉢の開け方が違うということも経験のなかで感じて来たことなので、それぞれの方が感じた方法で試してみれば良いと思います。いろいろと失敗をしたほうが、却って後からの仕事が確実になるでしょう。でも、これだけはいえる。やはり、最初から単植したほうが、翌年はバランスの良い株になります。寄せ植えした子は、翌年、どうも鉢のなかで傾いたりしてきれいとは言い辛い印象です。だから、春に植えたら、同じ年の11月ころ、気温が冷えて来た頃に、肥料を与えよい培養土できれいに植えてやるのがベストなのだと思います。でも、繰り返します。それぞれの方法があって良いことは確かです。
August 25, 2010
8月22日〜23日、大雨の降った北海道。でも、気温 22度。人がマトモな思考回路で動ける気温です。
キッチンガーデンの講習会は8月下旬だというのに、素晴しい材料がたっぷり。さすが北海道だとも思うけれども、
梅木さんのコテージガーデンのナーサリーの充実ぶりと管理の良さ、といったら、そりゃあもう!!青虫に食われていない青々したキャベツ!
いろいろ使いたくなって、いっぱいいっぱいになりそうだった私でしたが、会場で選ばせていただいたのは、赤いレタス2種とパセリ(黄緑色でなかなか珍しくも美しいパセリ、これ、個人的に欲しかった!)そして大好きなジニア。シンメトリーに植えておくと、時間が経過しても姿が乱れにくいので、ロングライフに眺めて楽しむ寄せ植えは左右対称がおすすめ(同じ品種だと左右が同じように育つのでバランスが壊れにくい)また、洋風の空間にも、無理なく似合います。
詳しくは、梅木あゆみさんの社長室を見て下さい。
June 11, 2010
私はすべてのガーデナーが描画の訓練をした方が良いと思います。「絵になる庭づくり」の、それが基礎だからです。絵画的素養なしに美術学校などに行かずとも、家やちょっとした講座で可能な方法。ずっと考えていたのですが、ついに発見しました! きっかけは、横尾忠則さんのインタビュー記事です。幼いころから模写がお好きだったそう。実は、私も模写が好き。やはり偉大な芸術家のエッセンスをスルスルと吸い込めるような気がするからです。で、相変わらず、ipadのお絵描きが楽しくて、忙しくても、ちょっと3分だけ。とか、楽しんでいますが、左のイラストは、天才コンポジションの芸術家、ピカソの作品(彫刻)の、コンポジションだけまねてみたものです。大きな花が真ん中で、左の花と右の蕾のバランスの違いを、左右の葉の大きさで補っています。天才の作品からこういうレッスンができます。
寄せ植えや庭づくりも、偉大な作品から影響を受け、コンポジションを作ると自分の枠からさらに広い視野に一歩前進するのではないでしょうか。
まずは、寄せ植えの作品を作る前に、たっくさんの画集を見て、これだ!と思う絵や彫刻からそのコンポジションのエッセンスを盗んでみてください。
今の日本に、色彩センスの良いガーデナーは少なくありませんが、コンポジションの弱い人は多い。絵画バランスのボリューム感が狂っていたり(デッサンが狂っているように見える)バランスが単調にみえる場合が多いので植栽に完成度がないんです。植物の大小ボリューム、線や点、面の構成。植物のフォルムをうまく活かして作品を作るともっと素敵になります。そうすると、いつかは日本の街の景色が、もっともっと素敵になるはずなのです。戦後の日本の街並みは、デッサンが狂いっぱなしだと思う。フランス人の知り合いが、成田から都心に向かうバスのなかで、これから1年間住む町がこれかと思うと、青ざめたといっていたのに、同感だった。私も若い頃は、ヨーロッパの帰り、成田からのバスのなかでムンクの「叫び」状態だったので。今は見ないように生きてるけれども。どこかでずっと、どうにかしたいって気持ちはある。
これも、先日の色彩構成の話の続きでありました。こうして、今また、新しい本づくりの準備が進んでいます。この秋以降、3冊の出版予定、できるかな?