ワイルドフラワー
November 09, 2009
9月中旬に屋上ガーデンに蒔いたワイルドフラワーのタネ、
みるみる間に大きくなったと思ったら、なんと
コスモスの花が咲いてしまいました。
スルスルスルッと伸びてパカッ!と花が咲いたのには
驚きです。関東はこのところまた暖かな日々が戻り、
植物はまだまだ機嫌よく生育しそうな勢い。
なので、このコスモスはこのまま今年限りか。
やはりコスモスは3月にタネを蒔いて
3〜4ヶ月をかけて大きく育てる方が良いでしょうね。
それにしても、屋上は、この4〜5日の晴れ間にも
水やりをしないトライアル中。実生は特に強いですね。
周囲でちらほら咲いているのはメカルドニア。
3月からづーううっと咲いていた
メカルドニアが、まだ咲いています。凄い。
同じようにカレンデュラ”まどか”も3月から
細々とではありますが、咲いている。
ほかに
5月から咲きっぱなし組は、帝王貝細工
(タネが欲しいので最近は花殻摘みをしていない)
ツルバキアにミムラスに
ガイラルディアにコレオプシスなどなど。
「花が咲く」って、本当に嬉しいことです。
ついつい "我が姿たとえお婆になろうとも
心は常に花の真盛り..." と呟いてしまいます。
下の写真は斑入り葉の美しい、ツルバキア”シルバーレース”
左はシロタエギク”シリウス”
ツルバキアは本当に良い子。どこの造園現場にも
必ず使用指定する植物ですが、耐寒性が怪しいので
箱根には使わなかった。常緑性球根植物です。
October 26, 2009
今日は雨
水やりの手間が省け、助かりますが、気分が滅入ります。
9月24日(上)に本葉がでたところを撮影し、さらに、
10月24日(下)すっかり大きくなったワイルドフラワーミックス。
もっと間引きをしなくてはいけないのに
どうもこれが、息苦しい作業で、苦手です。
これでもかなり、抜いたのですが、大きくなるとさらに密集します。
はっきりと見えるのは、ニゲラ、ヤグルマソウ、ポピーなど。
感動したことといえば、私が留守をした1週間は毎日が晴天、
2Fベランダの植木鉢は毎日潅水する必要があったのに
屋上の実生組が全部生き抜いたことです。実は、水やりを
頼んでいたにも関わらず、だれも屋上に上がらず、
自動潅水もしていないのに、全部が元気に生きていました。
その前の週は、台風もあった。
それでも大丈夫だった。やはり土と環境がうまく馴染んでいる。
となると、どれほどしっかりとした根を張っているものか。
見てみたい衝動にかられます。
さぞかし、のびのびと深く根を張っていることでしょう。
もちろん写真以外の、同じ時期に他の場所にもたっぷりタネを蒔き、
そのままそこに植わっていたものは全員サバイバル、
発芽後、移植したグループは台風でほぼ全滅しましたが。
このまま12月までは、幼芽たちが、
順調に大きくなるのを見守る日々が続きます。球根も
すべて植え終わり、落葉を待って庭の宿根草の掘り起こし
株分けをする予定です。春が楽しみ。
あっというまに11月そして、師走ですね。
September 20, 2009
今が絶好の種まき気候になっています。
実は上の写真、17年ほど前にロンドンの自宅で
撮影したもの。あのころは仕事も子もなく、
どこまでも自分の時間を独占し、
ありとあらゆる種をまいては園芸本来の
「栽培の楽しみ」にふけっていましたっけ。
しかし、育苗箱のSowing は発芽したあとの
移植など、手間がおもしろいのですが、大変です。
そして今は、そんな時間はありえない。
そんな私の種まきといえば!
直播き! Seedling こそが私の種まきです。
チャンスはやるから、あとは勝手に実生で育ってくれ。
という「他力本願蒔き」。
(文字通り、そのように願をかけてまくのがコツ)
ということで、直播きで育つ植物の種を
ゲットするのもポイントです。
一回目の直播きが 9月12日(土)
これは、例のIRIS GARDENING.COM の
ワイルドフラワーミックスです。
ここには、帝王貝細工や矢車草、ポピー、ハナナなど
私の好きな花がたくさん!
そして、なんと律儀に1週間後の
9月19日(土)には、もうはや双葉が!
なんと発芽率の良いミックスでしょうか。
これ以外にも、小さな双葉があちこちに。
あとは、パープルアーティチョーク、
ローダンセ、今咲いている花たちの種いろいろを蒔種。
もうこうなるともう、どんなに忙しくても毎日の
観察が楽しくて!この五連休はもちろん
混んだ観光地など行かず、双葉ちゃんたちと
つかのま、癒しの時を過ごすのです。
混んだ双葉の選抜が、ちょっと辛いのですが。
同じ日の同じ庭、目を転じれば、いつのまにか
こぼれ種のアサガオが.....。見事な藍色の花色。
これは宿根アサガオなので、さて、この後
どのように展開すべきかは悩むところ。
これもこぼれ種のカレンデュラ。
あっちこっちで根を張っています。この晩秋には
咲くかもしれず、今は根を張らせてやりたいので
チッソ、リンサン、カリのうち、
カリ分のバランスが多い肥料(たとえばハイポネックス微粉など)
を週に一回散布しています。
種まきだけでなく、挿し芽にも適した季節。
これは例のメカルドニア。株を更新するため
新しいステムを土に埋めておくと、
さりげなく新たな根がでます。ふふふ。
この時期、種まき、挿し芽が楽しいのは良いのですが
そんなに増やしてどこへ....??? つづく。
*種まきを展開したのは
屋上の人口土壌アドバース土のため
特徴のある見た目となっています。
September 11, 2009
芸術の秋、先日、二日続けて美術館を訪ねるチャンスがあり
エネルギーチャージをしました。やはり、無理にでも
機会を作って展覧会は観るべきだと痛感。
ひとつは、渋谷 BUNKAMURAで開催中の
ベルギー幻想美術館展。
私が大大好きな、ジェームス・アンソール
(この絵は、アントワープの国立美術館で撮影)
.....BUNKAMURA の展覧会は
今までに見た事もなかった版画の小品シリーズが魅惑です。
実はチャンスあって、計3度も行ってしまった。
好きな庭をシーズン中何度も観にいくように
展覧会も繰り返し! 行けたら幸せです。
すると、少しばかりその描写が
自分の中に植わった感じがするものです。
デルヴォーの絵には、その時代のその世界に
観るものを、のめり込ませる力がある。
しばし、日本にいることを忘れるひとときでした。
そして、 もう一カ所は、家族で訪ねた横須賀美術館。
(冒頭の写真)
開催中のパウル・クレー展が思いのほかすっごく良かった。
「情熱の庭」 ほか、版画の小品にのめり込み!
ここは初めて訪ねた美術館で、本当に気持ちのいい場所です。
次は、家族ですぐ隣のホテルに泊まって
(観音崎京急ホテル)夕方、美術館併設のレストランで
海を観ながら、冷えたシャンパンを飲みながら過ごしたいと
思いました。
イギリスを代表するガーデンデザイナーで歴史家の
ペネロプ・ホブハウス氏の
ガーデンズ・イラストレイテッド誌上での
インタビューで素敵な回答を発見しました。
「シリアスにガーデンデザインを学びたいなら
たくさんの美術に触れること」
秋はその、またとないチャンスですね。
余談ですが、今月号の
ガーデンズ・イラストレイテッドの表紙
素敵です。
さらに付録で素敵な花の種が入っていて、今週は
IRIS GARDENING のワイルドフラワーの種もゲット!
来週は、仕事を終え次第(ここが問題)種まきWEEK!か?